Second life stage of retired

自衛隊定年退職者の雄叫び

退職金と若年定年退職者給付金の使い道(その3)

退職金と給付金は、再就職によって収入が減少した分を補うために使うのではなく、その資産を増やしたいと考えている方もいると思う。

退職金や給付金は、そもそも使えばなくなってしまうものだけに、永久的に収入減を補うことはできない。そこで、資産運用として投資をすることで、資産を増加させ、その分で収入減を補う、という考えもあるであろう。

しかし、これはリクスが生じる可能性があるので、それなりの知識やある程度の損失覚悟の意思がなければ、資産運用として投資することは、難しいと考えている。

なぜならば、投資をすれば、必ず儲かるとは限らないのである。これは、商売をしても同様で、売れるときは儲かるが、売れないときは、費用がかさむだけで、赤字になる可能性もある。どういう時に売れて、どういう時に売れないかなど、予測することは、ほとんど不可能に近い。

たとえば、コロナウィルスの影響でマスクが品切れになるほど売れる、ということは、マスクの製造会社が予測できない状況にあったといえよう。もし、予測でなく、予言できたならば、前もって大量の生産をして、利益の拡大につながったであろう。しかし、経済学における需要に対する供給は、予言できないため、科学的根拠である過去の実績や経験則などに基づいて判断して供給量を決めるのであって、その場の状況だけで判断するものではない。ピークを過ぎれば、過剰供給となって、逆に損失が大きくなる可能が生ずるからだ。

したがって、資産運用として投資をすることは、それなりの知識を得て、ある程度の損失覚悟の意思がなければ難しく、必ず利益が生ずると信じて投資すると逆に損失が大きくなる場合がある。

今は流行に乗って売上が伸びている企業であっても、流行だけに乗っている企業は、流行が収まると倒産してしまう。株式や社債を利用して投資する場合は、それなりの知識を得ずに、その場の状況だけで判断すると、損失が膨らむ恐れがあるので、注意したほうがよいであろう。

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