Second life stage of retired

自衛隊定年退職者の雄叫び

目先の若年定年退職者給付金に惑わされるな!(その1)

 今まで、若年定年退職者給付金は、その制度趣旨などから、退職金と異なり、再就職によって減少した所得を補填するものだと、何度も説明した。

 そして、減少した所得を補填するものであるから、一定額以上の所得がある場合は、給付金が支給されないことも説明した。もちろん、自衛隊在職中にも、その説明があるはずである。

 しかし、もらわなくては損という心理的作用が働くせいか、高所得を得る職を再就職に選ばない退職者がいる。

 もちろん、高所得を得るとなれば、仕事の内容も色々な面で大変であることは、推測できる。したがって、所得は少なくても楽な仕事を選び、給付金を受給しようとする定年退職者も少なくないはずである。

 だが、高所得を得る職の求人は、自衛隊を定年退職した者にとって、多くないはずである。企業は将来性を見込んである程度の若い人材を高い給料・報酬で雇用することはあるであろうが、50代半ばの人材、しかも民間企業で営業や経営の面での経験を有しない人材を、将来性があるとして高い給料で雇用する企業は極めて少ないからだ。

 もし、高所得を得る職に就けるのであれば、給付金を返納してでも、その職を選択するべきである。今まで説明してきたが、給付金は60歳までの賃金を保証する制度であり、現在の年金受給開始の65歳までの賃金保証ではないからだ。

 どのような仕事でも楽なことして高収入などありえない。

 選択肢は二つ、年金受給開始の65歳まで、低収入の楽な職に就くか、給付金を返納してまでして、高収入の職に就くかである。 私は高収入の職に就きたいが、未だに応募しても採用されない。多分今後もないであろう。

 

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