Second life stage of retired

自衛隊定年退職者の雄叫び

目先の若年定年退職者給付金に惑わされるな!(その2)

 もし、若年定年退職者給付金が支給されないような高所得を得る職業に、再就職できるのであれば、迷わず選択するべきと思うが、実際はなかなかない。

 そもそも、若年定年退職者給付金は、昔の年金支給開始が60歳だった頃に創設された制度であり、60歳までの賃金を保証するが、現在の年金受給開始の65歳まで保証する制度ではない。

 しかも、60歳までの賃金保証は、一般の国家公務員と同等の給与を保証するものではない。昔、特例によって受給された年金相当額までの賃金保証であるから、同年代の一般の国家公務員の給与よりも低い賃金保証なのである。

 それでも、給付金が支給されない高所得の職に就けるのは、少ないと言ってよい。

 ほとんどの場合、定年退職した自衛官の再就職における賃金は安く、現職時代よりも3分の1くらいとなるのである。

 だから、給付金が支給されない高所得の職に就けるのであれば、その機会を逃してはいけないのである。

 もし、そのような機会があるにもかかわらず、逃してしまえば、二度とチャンスはないと思ったほうがいいかもしれない。

 年齢を重ねるごとに高所得の職に就ける新たな職はないのである。経験があればよいが、多くの自衛官は、民間企業で活躍できるような経験は、さほど多くはないはずである。したがって、最初から高所得を得る職に就くことはまれなのである。 しかし、最初は賃金が安い職でも、努力が認められ、そのうち高所得が得られるケースもないとは限らない。少しでも高所得を得られるチャンスがあるならば、逃してはいけないのである。

 

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