2月は、寒波が到来し、大雪となる日がある。その日は、一晩で1メートルを超える積雪となった。Wワークで夜の仕事を終え、深夜に帰宅する際、積雪は30センチ以上を超えており、自家用車での通行は、限界に近かった。雪はさらに弱まることなく降り続いていたので、翌朝での車の通勤は困難と考え、通勤手段は徒歩で行くことに、その時点で決めた。
職場までの距離から、徒歩での通勤時間を約1時間と見積った。翌朝、雪は弱まったものの、まだ降り続いていた。自宅を出て自分の駐車場を見てみると、昨日の深夜から数時間しか経過していないのに、自分の車の上には、50センチ以上の雪で覆われており、車での通勤は完全に困難な状態となっていた。
徒歩での通勤といっても歩道は除雪されておらず、車道を歩くしかなかった。しかし、車両の交通量は極めて少なかったため、危険な状況での通勤とはならず安心した。
徒歩通勤を始めてしばらくすると、徐々に徒歩で通勤する人が増えてきた。途中に病院があるのだが、多分そこで勤務する職員なのであろう。歩いてでも出勤して仕事をしようとする病院職員の方たち、そのような人たちがいるからこそ、人の命が救えるのだと彼らに感謝の気持ちでいっぱいになった。
途中、迷彩服を着た自衛官も一人徒歩で通勤しているのを見かけた。ここから駐屯地まで遠いなぁ、と思ったが、現職自衛官なら装備を身に着けての徒歩ではないので、楽勝であろう。
職場の前まで来ると、車道から入口までが1メートル以上の積雪でふさがれており、胸まで埋まる雪をかき分けながら、職場にようやく到着したのだった。
-
-
航空自衛隊の航空救難隊
航空自衛隊には、航空救難隊の部隊がある。航空救難隊は、離島における緊急患者空輸や、災害派遣時における被災者の救難活動や物資空輸などでよく知られているところであるが、本来は、有事の際に敵からの攻撃により ...