Second life stage of retired

自衛隊定年退職者の雄叫び

新しい仕事

私は、派遣社員として働いているが、それまでの派遣先の企業の事業は、先月末で終了したため、今月からは別の派遣先で働いている。

そして、今の仕事は今回がはじめてであり、ゼロからのスタートである。その派遣先では、はじめて派遣社員を受け入れたということで、派遣社員としては、わたしが初の派遣社員となる。

私は、自分が評価されるよう仕事に対しては、積極的姿勢で行っている。しかし、仕事に対する教育、あるいは教え方は、民間企業と自衛隊とでは大きな差があると常に考えさせられる。

まず、自衛隊では、座学によって必要な知識を学んだ上で、実技を実施する。しかも、場合によっては、十分な知識を得ていない場合は、実技も実施してもらえない場合がある。それは、私が現役時代の話で、30年以上も前のことになるので、今とは違うかもしれないが、たとえば、私が自衛隊の自動車教習所で、仮免や本試験を受ける際は、模擬試験で90点以上の点数を取らなければ、仮免や本試験を受験させてもらえなかったのである。しかし、これは私が過去に体験した話であって、現在は、どうかは分からないが、自衛隊での教育訓練は、座学で基礎知識を学び、それから実際に実技で実施していくという基本になっているはずである。

しかし、民間企業では、実際に現場で直接仕事をしつつ仕事の仕方を身に付ける、というケースが多く、自衛隊のようにあらかじめ座学の時間をとって、必要な知識を教えてもらってからの仕事ではなく、仕事を通して自分で積極的に質問し必要な知識を得ていかなければ、仕事が身に付かないのである。そこが自衛隊と民間企業との差である。

したがって、自衛隊での教育訓練と同じように仕事を教えられることは、民間企業ではありえないと考えるべきであり、自ら積極的に些細なことや、忘れたことも遠慮せず質問して、知識や技術、手法、手順を取得しなければならないのである。

  • B!