Second life stage of retired

自衛隊定年退職者の雄叫び

自衛隊を定年して10年

私は8月が誕生日で、その時の定年年齢は54歳だったので、今年(2025年)で定年してから10年が経過したこととなる。

この10年間に、様々な民間企業で仕事をしてきたが、やはり、定年後に正社員として働くのは、難しいといえる。たとえ、正社員になれる職があったとしても、給料や賃金が安く自衛隊の頃にくらべ3分の1程度しかない。結局、パートやアルバイトでWワークしないと、ある程度の収入が得られないことが、わかった。昼と夜のWワークをすると、1日の労働時間は、はるかに12時間を超える。多い時で、15時間や16時間となる時もある。それでも年収は、自衛隊の時の半分より少し上ぐらいである。

先日、昼で働いている会社から「賃金変更通知書」というものが届いた。それによると、欠勤などの勤務状況を踏まえて賃金を変更するというものであった。私はそれを見ておどろいた。なんと、時給が100円もアップしていたのである。

思えば、今年に入ってからは、一度も欠勤したことはなく、2月の大雪で交通が困難な状況の際も歩いて出勤した。もしかしたら、それらのことが評価されたのかもしれない。

しかし、これらのことは、自衛隊の時に養った精神や体力、そして、考え方に基づいたものがあったからこそ、できたのであろう。

自衛官は、自衛隊法で六大義務が定められており、その一つに「職務遂行の義務(第56条)」というものがある。したがって、自衛官は、自己の職務を誠実に遂行しなければならないのである。

そういった自衛隊で養った精神をもとに私は、民間企業で働く際にも自然と活かされているとともに、元自衛官として、仕事に対する誠実さを示している。元自衛官であっても、民間企業における仕事への誠実さがあれば、国民の自衛隊に対する信頼がさらに深まっていくのではないだろうか。

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