安全保障

自衛隊の食事 基本食

「防衛省の職員の給与等に関する法律(昭和27年法律第266号)」(以下、「給与法」という。)第20条の「政令で定める職員には、政令で定めるところにより、食事を支給する。」という規定により、自衛隊では、特別勤務や演習、その他の訓練時、さらに、災害派遣時や防衛出動時においても食事が提供される。

給与法による政令は、「給食の実施に関する訓令(防衛庁訓令第54号、昭和35年12月5日)」である。防衛庁訓令となっているが、その訓令は、防衛庁の時代に制定されたものなので、防衛庁訓令となっており、制定されてから何度も改正はされている。

その訓令によれば、食事の区分は、基本食、増加食、加給食があり、通常の朝、昼、夕の3食は基本食となる。

私が現役時代に支給された基本食は、営内者である時のほか、特別勤務、入校、演習、訓練、災害派遣、公務旅行の時であった。

その基本食も駐屯地によって様々であろうが、ステーキ、寿司、いくら丼、刺身なども喫食した。なかには、業者による調理、たとえば、寿司業者が握る寿司などもあった。もちろん、寿司のネタなどは、業者が仕入れてくるのではなく、自衛隊が調達したものであろうから、その業者の店舗で提供されている寿司と同じというわけにはいかないかもしれない。

しかし、当直勤務や公務旅行の時などに、そのようなメニューであったならば、少し得をした気分になるであろう。

私は、陸上自衛隊のほか、航空自衛隊の基地で基本食を喫食したことがあるが、海上自衛隊の基地での経験はない。一度でいいので、海上自衛隊でカレーを喫食してみたかった。

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