情報技術

迷惑メール「振込が完了しました。」

 最近は携帯の迷惑メールが多い。その中で「振込が完了しました。」という件名のメールが時々ある。メールを開いてもアルファベットの羅列と、他のサイトへ誘導するためのリンクが貼り付けられているだけである。

 そのメールを見ただけでは、誰が、誰に、何の目的に、いつ、どの口座に振り込んだのかは、分からない。そこで、迷惑メールは、それを確認させることを利用して、貼り付けたリンク先にクリックして他のサイトに誘導させようとするものである。しかし、実際は、口座に振込がなければ、このメールが単に誤送信であるということで終わってしまう。わざわざ問い合わせる必要はない。

 メールの誤送信は、実は情報セキュリティとして重大な問題がある。迷惑メールの場合は、誤送信を装っているので、何ら問題はないが、本当の誤送信である場合は、個人情報等が流出してしまう恐れがある。

 逆に言えば、誤送信をするような企業や個人は、情報管理が不十分として信頼を失うこととなる。情報セキュリティの問題は、自衛隊に限られたものではない。誰もがスマホを所有し、ネットにアクセスできる今の時代は、自分自信はもちろんのこと、他人の情報管理も十分に行わなければならないのである。

個人情報の保護に関する法律(平成15年5月30日法律第57号)」、いわゆる個人情報保護法は、ネット社会の拡大の観点から、個人情報を取り扱う事業者に適切な管理を義務付けるものである。しかし、事業者のみならず、個人でも他人の情報管理はプライバシー保護の観点から流出防止に努める必要があると考えている。

 情報流出は、プライバシーの侵害のみならず、場合によっては、犯罪の被害者となるケースも十分に考えられる。特にクレジットカード番号の流出は、犯罪に利用される可能性が極めて高いであろう。

 携帯に迷惑メールが多いということは、その携帯アドレスの情報が自分の知らないところで流出しているのであろうと思われる。

 ちなみに私は、情報セキュリティ管理士認定試験という資格を取得した。

 

 

 

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