政府は、自衛隊の階級名を変更して国際標準化させる検討をし、今年度(2026年)中にも自衛隊法を改正したい意向を示している。自衛隊の階級は、自衛隊法で定められているからである。
ところで、本当に階級名を変更する必要があるのだろうか。日米共同訓練などにおいては、自衛隊の階級を国際標準化した英語で表現している。たとえば、陸上自衛隊の場合、1等陸佐(1佐)は、Colonel (COL)で、この英語を直訳すれば、大佐である。また、1等陸尉(1尉)は、Captain (CPT)であり、これも直訳すれば、大尉である。
すなわち、諸外国に対しては、自衛隊の階級について、国際標準化した英語表現で説明しているので、問題は、日本国内における日本語での表現をどうするか、ということになる。
防衛省では、「すでに現在の名称は定着している」として変更に否定的な声があがっている。自衛隊の階級について、日本語での表現を国際標準化したところで、国民の自衛隊に対する期待感がさらに高まるとは、考えにくい。
防衛省の言う通り現在の名称は定着しているのだから、いたずらに今の階級名を変更する必要はないと考える。