このブロクでも述べたが、私は通信教育で法学部を卒業し法学士の学位を取得している。では、なぜ、法学を専攻したのか。
小学生の頃、我が家に六法全書があった。当時の民法や刑法は、明治時代からのカタカナ混じりの言葉で書かれており、私が、30代後半から40代前半にかけての大学での学習時期に、ようやく現代文に改正されたのである。
それまでの民法は、戦後の家制度の廃止により、「親族・相続」は現代文であったが、それ以外の総則や物権、債権はカタカナで書かれていた。小学生で読めたのは、「親族・相続」であり、これは、中学の社会科でも学習した。
小学生の高学年の頃だと思うが、テレビで法廷ドラマを見たことがあった。刑事裁判のドラマであったが、ドラマでの弁護士が、単に仕事をこなすのではなく、真実を追求していく様子が、正義感にあふれており、感動して見た記憶がある。それで、法律に関心を持ったのであるが、親に反対され、高校卒業後は、仕方なくというか、とりあえず建築関係の専攻で短大に進学した。
しかし、これが間違いのもとで、もともと自分が興味のない学問には、勉強が続かず、結局中退してしまった。そして、親に無駄な学費を支払うことにさせたので、これ以上、親からの援助を受けないようにと、衣食住無料の自衛隊に入隊したのである。
自衛隊に入隊し、陸曹に昇任して、まもなく結婚し子供もできた。そして、数年が過ぎ30代の後半のとき、日本経済新聞の公告欄に中央大学法学部の通信教育課程学生募集の広告があった。それを見た瞬間、「よし、働きながら、自分のお金で法律を勉強しよう」と思った。自分のお金で勉強するのだから、だれにも文句は言わせない。早速、入学願書を請求し、卒業した高校から卒業証明書を送ってもらい、入学手続きを済ませ、それから10年かけて大学を卒業し、法学士の学位を取得したのである。
卒業式に出席し、卒業証書を手にしたとき、本当に卒業したのかが、夢のようで実感がなかった。
しかし、法律を勉強したおかげ、というか、法的思考が身に付いたというか、離婚の際には、若年退職者給付金が財産分与されずに済んだ結果を導くことができたのである。だが、これは、私だけでなく、自衛隊で努力している後輩たちにも共有してもらいたいと思い、ブログで発信することにしたのである。
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