安全保障

非常呼集

非常呼集とは、非常事態が発生した場合に、その対処のために隊員を集合させることである。平日の勤務時間中であっても、代休や休暇等で不在している隊員があるので、勤務時間内外にかかわらず、非常事態が発生した場合は、非常呼集が行われる。

今年(2024年)の1月1日に発生した能登半島地震では、隊員のほとんどが年末年始休暇中であったものと思われ、災害派遣に出動するため、休暇中の隊員に対して非常呼集が行われたものと考えられる。たとえ休暇中であっても、非常呼集が行われると部隊に出勤しなければならない。休暇で北海道や沖縄などの遠方の実家に帰省中であっても時間はかかるかもしれないが、それでも部隊に出勤しなければならないのである。

災害派遣の場合は、自衛隊法83条第1項で都道府県知事の要請により派遣命令が発令されるのだが、事態が緊急を要し要請を待ついとまがない場合は、同法同条第2項で、要請がなくても派遣命令を発令することができることになっている。したがって、要請があってから非常呼集が行われるのではなく、事態が発生した時点で非常呼集が行われ、派遣命令の発令と同時に出動できる態勢をとっているのである。

陸上自衛隊あるある休暇編
YouTube「ちっぴぃちゃんズの自衛隊チャンネル」https://www.youtube.com/shorts/wutNn54BqaQ

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