安全保障

自衛隊のカレー食べて処分

自衛隊での食事に関して、カレーなどを食べたとして、懲戒処分された隊員がいる。自衛隊での食事は、前に「自衛隊の食事」で述べたように、「防衛省の職員の給与等に関する法律(昭和27年法律第266号)」(以下、「給与法」という。)の第20条で、 「政令で定める職員には、政令で定めるところにより、食事を支給する。」との規定がある。これにより、営内(駐屯地内の宿舎の)居住者の食事や、特別勤務、演習、その他の訓練、さらに、災害派遣時や防衛出動時において、食事が提供されることになる。

これらの食事は、給与法で定められていることから、給与の一部として支払うものである。しかし、現金としてではなく、現物の食事を支給することにより、いわゆる食事に関する手当を支払っているのである。

法律では、どのような場合に食事を支給するかは、政令で定めるとして、政府の権限として委任している。したがって、詳しくは、「給食の実施に関する訓令(防衛庁訓令第54号、昭和35年12月5日)」により、細部が定められている。

自衛隊での食事は、給与のとしての手当の一部であり、その手当に該当しない者、すなわち政令により支給されないものは、自衛隊での食事をすることができないのであり、その者が食事をした場合は、支給されないものを処分した(使用した)として、国に損害を与えたことに、法律上は、なってしまうのである。

このようなことから、本来食事を支給されることがない隊員が、自衛隊の食事をした場合は、国に損害を与えたとして、行政処分である停職や免職などの懲戒処分を受けることになるのである。

自衛隊は普段何をやっているのか

一般の人からは、「自衛隊は普段何をやっているの?」との質問を受けることがあるが、当然に戦闘に必要な訓練を行っているのだが、それが具体的によくわからない、と言われる。 自衛隊の訓練は、陸上自衛隊を例にす ...

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