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大学の通信教育が10年かかった理由

私が、中央大学法学部の通信教育課程に入学した経緯と卒業まで10年かかったことは、このブログで述べた。だが、卒業するのに10年かかったことには、理由がある。

その第一の理由は、より多くの勉強をしたかったことである。

卒業に必要な単位数は132単位であったが、卒業論文を遅らさせて、さらに40単位を追加履修して、172単位を取得して卒業したのである。追加履修の科目の中には、選択科目であるフランス語とドイツ語が含まれ、それぞれ8単位、必修科目の英語の単位を合わせると外国語だけで24単位を取得した。やはり、語学の学習が一番時間を要した。辞書で単語の意味を調べるだけも、相当の時間が必要だった。しかし、語学以外にも勉強したい科目があったので、追加履修科目のうち、残りの24単位は、専門科目を履修して単位を取得した。

特に中央大学の構内で行われる面接授業、いわゆるスクーリングでの講義は、学生気分が感じられるだけでなく、講義内容も通信教育課程の学生にとっては、理解を深める上で大切なものであったので、できる限り参加して単位を取得することにした。

スクーリングでの講義は、教科書を読む以上に分かりやすく、理解しやすかった。現在では、インターネットを使用した「オンデマンドスクーリング」があるが、当時は、そこまで発達した技術はなく、大学の教室か、地方の会館を利用した講義しかなかった。通信教育も郵送による紙面での授業から、インターネットを利用したビデオ画面での授業へと進化しているようだ。

最近は、コロナウィルスの影響があることから、スクーリングも直接に学生を集めて講義をするのではなく、インターネットを利用した「オンデマンドスクーリング」のほうが良いのかもしれない。

しかし、私は、学生気分を感じられる大学構内か、地方の会館を利用したスクーリングのほうが好きだ。同じ通信教育で頑張って勉強している仲間の存在が直に感じられ、自分の向学心がさらに増すからである。それが、私の第二の理由であった。

写真は中央大学多摩キャンパス

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