安全保障

自衛隊の音楽隊

自衛隊には職種があり、その一つに音楽科がある。そして、陸海空の各自衛隊には、音楽隊の部隊が編制されている。それらの音楽隊が年に一度11月に、日本武道館に集まり、自衛隊音楽まつりが開催される。入場料は無料だが、抽選で当選された者でなければ、入場できず高倍率となっている。

次の動画は、ユーチューブで「h1way2012」さんが、配信しているもので、陸上自衛隊第12音楽隊の演奏である。ちなみに、それは自衛隊音楽まつりではない。その動画が撮影された当時の第12音楽隊長は、指揮者の渡辺2等陸尉で、私が幹部候補生学校に入校していた時の同期生であり、今は定年されているはずである。

幹部候補生学校に限らず、どの教育隊でもそうであるが、着隊した当日から教育訓練が開始されるわけではない。教育訓練の開始は、入校式が行われた後であり、入校式は、着隊後2~3日後となる。それまでは、教育訓練に必要な準備や教育課程における全般の説明等が行われる。

幹部候補生学校の入校式では、国歌と校歌の斉唱が行われる。校歌は、幹部候補生学校に着隊するまでは、当然に聞いたこともなく、知るわけがない。CDを聞きながら歌詞を見て練習をするのだが、2~3日で歌えるようになるかは疑問だった。しかし、校歌の指導係として担当していた同期生の渡辺学生から、「ここは、このように歌うんだよ。」と、歌い方のコツを教わり、学生全員が入校式までに校歌が歌えるようになったのである。さすが、音楽科である。その指導方法は、素人にはできないもので、頭が下がった。

動画では、3曲演奏されている。世界三大行進曲メドレーとして、「旧友」「星条旗よ永遠なれ」「軍艦マーチ」である。

その演奏の中で2曲目のスーザ作曲「星条旗よ永遠なれ」では、金管楽器のトランペットとトロンボーンを会場内に配置して演奏するという演出が行われており、これは、まさに渡辺さんらしい発想の演出だと、幹部候補生学校入校当時のことを思い出し、つくづく実感させられたのである。

自衛隊は普段何をやっているのか

一般の人からは、「自衛隊は普段何をやっているの?」との質問を受けることがあるが、当然に戦闘に必要な訓練を行っているのだが、それが具体的によくわからない、と言われる。 自衛隊の訓練は、陸上自衛隊を例にす ...

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