安全保障

自衛官候補生の制度が廃止

自衛官候補生は、自衛官として入隊するものの、まだ階級が与えられず、3ヶ月間の教育訓練終了後に2等陸(海・空)士に任用する制度である。この制度は2010年に施行、翌年の2011年の新入隊員から実施された。しかし、少子高齢化に伴い自衛隊入隊希望者が減少しつつある現状を踏まえ、防衛力強化のため、自衛官の処遇を改善する政府の閣僚会議が11月26日に行われ、その結果、自衛官候補生の制度の廃止が決まったのである。したがって、廃止後は、入隊と同時に2等陸(海・空)士の階級が与えられるため、候補生で入隊するのと違い給与の面で処遇がよくなる。だが、その反面、階級が与えられることから、当然ではあるが、その責任は重くなる。

自衛官候補生は2011年から導入されたが、それ以前は、2等陸(海・空)士の採用ということで、自衛官として採用された時点で階級が与えられていたのである。したがって、私も入隊と同時に2等陸士として任用された。

自衛官候補生の制度は2025年度が最後となり、2026年度から新しい制度で入隊直後から2等陸(海・空)士となるが、2024年度現在の2等陸(海・空)士の初任給は、19万8800円ということだから、自衛官候補生で入隊するよりは、当初から4万円ほど月給がアップすることになる。

ところで、私が入隊したのは、1980年で当時の初任給は、たしか9万8100円程度だったと記憶する。金額の記憶は正確ではないが、10万円未満であったことは確実である。したがって、あれから44年の間で2等陸(海・空)士の初任給が、10万円ほど上がったことになる。

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